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ミスタードーナツのダスキンとモスバーガーのモスフードサービスが業務提携!その名は・・・「MOSDO(モスド)」!

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前回、ダスキンの歴史についてお話しましたが、そのキーファクターは「提携」の一言に尽きると思います。

モスドとしてモスバーガーと業務提携したミスドですが、もともとはアメリカのボストンで1955年に創業されたドーナツチェーンのブランドが発端です。

日本で展開されたのは、1971年の大阪のダイエー箕面店(第一号店)がはじめてになります。
※本家アメリカでは同じドーナツブランドのダンキンドーナツという会社に買収されています(現在はアジアが主な市場となっている)。

ミスタードーナツは日本を始め、韓国、台湾、フィリピン、インドネシア、タイにあります。

そして、2008年3月決算では売上高の総額を見るとなんと192,344百万円。

ちなみに三井物産㈱が5%の筆頭株主となっています。

ミスタードーナツの店舗では、それぞれのお店で手作りした、できたてのドーナツを1日に40種類以上も作っています。

また、直近では都心部いる顧客向けにターゲットを絞り、高級業態でメニューや内外装にこだわった店舗を展開。2007年4月には渋谷、その後神保町に「andonand(アンドナンド)」をオープンしました。

そうかと思えば、今度は小商圏向けに「ミスタードーナツベーシック」をオープン。2007年9月に鹿児島で第一号店が誕生しました。

その後も兵庫、京都にもアイテムを絞った事業展開が行われ、次々と出店されました。

このまま18店舗までは拡大する見通しで、モスドとの関連も気になるところです。

今後の計画に注目したいですね。

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モスドとしてモスバーガーと業務提携したミスタードーナツを展開しているのは、株式会社ダスキンです。
前回はこのダスキンの事業展開についてお話いたしました。

これからお話するのは、ダスキンの事業の歴史です。
読んでいただくとわかるのですが、ダスキンがこれほど成長した背景には「提携」が
カギであったことがわかります。

ダスキンは1963年に創業され、大阪府吹田市に本社を構え、清掃業務からスタートしました。

社名のダスキンという名前はほこりを意味する「ダスト」と「雑巾」を掛け合わせたものです。

キャッチフレーズは「世の中の人に喜ばれる喜びのタネまき」を掲げています。

また、独特の文化もあります。

社内では給料のことを「お下がり」、ボーナスは「ご供養」と呼ばれているそうです。

ダスキンをこれほど大きな事業に育てたのは、アメリカで知った当時の新しいビジネスモデルであるフランチャイズシステムの導入が始まりでした。

そして、ここからが提携の歴史の始まりになります。

まず、アメリカと提携した会社は4つです。

ドーナツ販売業務では、ミスタードーナツ・オブ・アメリカ社と提携を開始しました。

サービスマスター社とは、サービスマスター事業、害虫獣駆除事業、メリーメイド事業で提携しています。

ユナイテッドレントオール社とはレントオール事業に関する提携。

H.N.フェルナンデス社とカフェデュモンド事業で提携しています。

「日本の会社とは提携しないの?」

と思われたかもしれません。

もちろん、日本の会社とも提携しています。

日本の会社では日本水産株式会社と共同出資による「ザ・どん事業」を開始し、2004年に三井物産株式会社とも業務提携を開始しました。

2008年にはご存じ、モスドことモスフードサービス、そして株式会社サカイ引越センターとも業務提携しました。

このようにモスドだけでなく、いろいろな会社と提携してここまで大きな企業に成長したのです。

これからも楽しみな会社ですよね。

モスドのミスタードーナツを展開しているダスキンですが、事業内容は滅茶苦茶に幅広いです。

世の中に「ダスキン」と聞いて、ミスタードーナツを思い浮かべる人というのはまれではないでしょうか。

私なんかの場合、「ダスキン」と聞いたら「黄色いモップ」を思い浮かべてしまいます、いまだに(汗)。

ただそれほどに強烈なブランドを築いているのだと思います。それは次の事実が物語っています。

ダスキンは「おそうじ・生活関連サービス」において、モップのレンタルや衛生用品の定期訪問レンタルサービス、レンジフードなどのプロのお掃除などに加え、家事代行サービスのメリーメイドや害虫獣駆除と予防のターミニックス、その他、花と庭の手入れのトゥルグリーン等々、「その分野」において一流の成果を挙げています。

これらの関連事業だけで、2007年度の営業利益は約195億円にも達しました。

言うまでもなく、ダスキンの事業全体の中核です。

そして次に力を入れている事業が「フードサービス」の分野です。この分野ではモスドの基となったドーナツ販売の「ミスタードーナツ」、大人のドーナツカフェ「アンドナンド」やカフェオレと揚げたてのペニエが味わえる「カフェデュモンド」や、女性にも人気の高いヘルシーどんぶり専門店「ザ・どん」のほか、カジュアルなとんかつレストラン「かつアンドかつ」が挙げられます。

このフードサービス分野では、営業利益約44億円で、おそうじ・生活関連サービスに比べると約1/4の利益ですが、それでも大きな利益をあげています。

また「シニアケアサービス」関連でも力を入れています。家族介護のサービス「ホームインステッド」、公的介護保険が適用されるヘルパーサービスの「ダスキンゼロケア」、介護・福祉用具のレンタルと販売の「ヘルスレント」などがあります。こちらの営業利益は上記2つに比べて少額の約4億円。

その他は、ベビー用品やキャンプ・レジャー用品などの「総合レンタル」、さまざまな職業ユニフォームのリースとクリーニングの「ユニフォームサービス」、コーヒーや水の宅配「ドリンクサービス」、自然派化粧品と健康食品の「ヘルス&ビューティー」です。これらの合計で約4億円。

さて、こうしてダスキン全体の事業を見ると、やはり中核は「黄色いダスキン」と言えるかもしれませんね(笑)

ただ、モスドが誕生したことによって、フードサービス関連の営業利益はますます伸ばしそうですね。

株式会社ダスキンと株式会社モスフードサービスは平成20年2月20日に資本・業務提携規約を凍結し「モスド」という共通ブランドを立ち上げました。

業務提携に関する内容は外食産業に関する分野で、モスフードサービスがダスキンの株の1.5%、ダスキンがモスフードサービスの株の4.1%を取得しています。

その具体的な提携内容は「出店」「購買」「商品開発」「物流」「品質管理」「新事業開発」「営業・促進」「海外」の8部門に分かれて検討されていくことになりました。

短期的なモスドとしての事業計画のうち、商品開発に関してのキーワードは共通することとし、商品を開発や同時期にキャンペーンを行うこととしています。

品質管理、衛生管理に関しては、モスフードサービスの店舗衛生管理システムを試験的にミスタードーナツの一部直営店で取り入れることとしています。これにより、一歩出遅れていたミスタードーナツの品質面も強化することができ、モスドとともに更なる品質管理と衛生管理の向上を目指していくようです。

「物流」に関して言えば、流通コストとのパフォーマンスを睨みながら、モスドとして共同配送が可能であるエリアにおいて、共同配送を順次行っていく方針です。

これにより、配送ルート数が10%程度減少でき、排出ガスも13%削減できる予定です。つまり、今回のコラボレーションにより環境にも優しくなるということが期待されます。

スタートは東海エリアから2008年10月を目途に開始する予定とのことです。


モスドブランドができるまでの経緯を振り返ってみたいと思います。

ご存じの方もおられるかと思いますが、2008年2月20日に、ミスタードーナツを展開しているダスキンと、モスバーガーを展開しているモスフードサービスとの会見がおこなわれました。

会見内容は、今後、モスドブランドとして双方の店舗を隣接させて出店させたり、カフェなどの新事業も考えていくというものです。また、経営面では、資本・業務提携を結び、株式の持ち合いなども行っていくというものでした。

私たち消費者には、新しい商品・食材が届けられるとうメリットがあるわけですが、供給側のメリットは何だったのでしょうか?

それは、主食+軽食掛け合わせることによる事業拡大と顧客の囲い込みです。

もちろん、新ブランドを立ち上げるため、それに応じたイニシャルコストが発生するわけですが、食材の配達や流通などの面でコストカットを行うことによって効率化を図る模様です。また、国内だけではなく、海外(東南アジアなど)での展開も視野に入っているようです。

ただ、不安材料もないわけではありません。ミスドといえば、賞味期限切れのシロップの使用していたとか、法定外の添加物が混入していたり、異物の混入など安全・管理面での不祥事や事件が続いていることが懸念されています。

食の安全・安心で定評のあるモスと提携することで、ミスドの品質面におけるブランディングが向上すれば一石二鳥ですが、すべてはモスドの品質管理システム、今後の展開次第と言えるでしょう。

どちらの会社もフランチャイズシステムによる外食産業の展開を長年続けてきた老舗の会社です。

モスドとしてお互いかなりの面でプラスになっていくことは間違いと思うので、これからが展開に目が離せません。